日時: 2009年2月17日(火)19:00〜21:30
場所: 南房総市立富山国保病院
幹事: 関 洋史
テーマ: 1)鴨川市立国保病院の紹介
2)口腔ケアー
3)急性期を過ぎたリハをどういうかたちで継続できるか?
訪問リハのこと、通院リハのこと
出席者: 黒野(黒野医院)、福士(長生病院)、伊藤真美・安恵美(花の谷クリニック)、小宮山・織田 (亀田ファミリークリニック)、小橋孝介・関洋史・田代・大塚(鴨川市立国保病院)、鈴木孝徳 (南房総市立富山国保病院)、田中かつら(七浦診療所)、小野澤滋(亀田総合病院)、山田真和 (館山病院)
議 事 1)鴨川市立国保病院の紹介
2)口腔ケアー
3)急性期を過ぎたリハをどういうかたちで継続できるか?
訪問リハのこと、通院リハのこと
1)鴨川市立国保病院の紹介
1.院長挨拶 鴨川市立国保病院院長 林 宗寛
2.鴨川市立国保病院施設の概要 (関洋史/小橋孝介)
鴨川市立国保病院/鴨川市国保訪問看護ステーション/鴨川市国保ヘルパーステーション
【住 所】 〒296-0112 千葉県鴨川市宮山233番地
【電 話】 04-7097-1221(代表)7097-1222(歯科直通)
7097-1435(ステーション直通)
【診療科】
内科、整形外科、小児科、歯科呼吸器内科*、神経内科*、泌尿器科*、眼科*、耳鼻科*、口腔外科*(*については診療日が限られます。)
【病床数】
70床(一般病床52床 療養病床18床(うち医療病床10床、介護病床8床))
【職員数】82名(うち常勤医師 内科医2名、整形外科医1名、歯科医2名)
●訪問診療 寝たきり患者訪問診療の実施
●救急外来 夜間救急随時受け付け
【人間ドック】 1日(日帰り)コース、1泊2日コース
3.歴史
戦後の混沌とした世情の中で、昭和23年、無医村解消、村民の健康維持増進のため診療所として診療は開始された。昭和25年病院となった。当時は、安房郡吉尾村営であり、国保事業の円滑な推進を計り国民健康保険法に則り名称も、「吉尾国保病院」と命名された。昭和29年11月不慮の災禍は病院の診療棟及び一般病棟を焼失し、医療機器も失った。昭和30年に再建された。昭和37年、名称を「長狭国保病院」と改称された。昭和46年3月、3町合併により鴨川市制が施行され「市立長狭国保病院」と名称変更。現在の地の開院は昭和48年10月1日。
4.病院のコンセプト
① 医療サービス:訪問看護・訪問診察・訪問歯科
内科医の訪問診察(平均60回)老齢化の進行とともに増加中
※午前中は外来・午後は訪問診察
訪問看護(利用者80名、314回/月)
訪問歯科(在宅による歯科治療)
②保健予防活動:院内・院外の講演活動
院内(母親向け小児科講演会)
院外(公民館:ストレッチ、小中学校:歯磨き教室、健康まつり:ふれあい劇団)
③住民との交流:地域とのコミュニケーション
地区運動会出席・長狭皆藤駅伝・クリスマスコンサート・祭参加
※周辺の高齢化率 全国22% 鴨川市30.2%
地区別:大山地区37.1%、吉尾地区37.9%、主基地区31.9%(平均34.5%)
5.今後の方針
① 患者の交通手段の確保
② 職員数の制約における対策
③ 保健・医療・福祉の連携
④ 病院の更なる周知活動⇒情報を発信していく。
6.その他
病床利用:療養病床18床稼働中
一般病床52床⇒最大35から36床稼動
日直当直体制:内科と整形で交代制
在宅ターミナル:少ない。在宅より病院が最後の患者が多い地域。
この地区は、在宅介護が老人同士の介護となっている。
※在宅ターミナルは訪問回数を増加しなければならないリスクがある。
在宅サービス範囲:(君津市・南房総市丸山地区・鴨川市内をカバー)
⇒南房総市訪問看護ステーション20年度にて終了⇒看護師不足が原因
2)口腔ケアー
歯科診療(平成20年度より開始)についての情報
他機関の状況
富山国保病院⇒ 看護師と栄養士(NST)による口腔ケア
医師不在のため歯科的治療のアプローチなし
亀田病院 ⇒ 口腔外科からの派遣
施設⇒歯科医と歯科衛生士とのペア
在宅⇒歯科医と歯科衛生士とのペア
衛生士がヘルパーへ指導して対応
花の谷クリニック⇒地域へ要請したいと思っている。
技術者の養成が必要。
誤嚥しやすい患者の対応は難しい。
鴨川国保病院⇒ 口腔ケアは看護師が実施。
院内と在宅では、治療方法が異なり、テクニックが必要。
※鴨川国保病院殻の提案
⇒歯科衛生士レベルのワーキンググループを企画したい
⇒在宅の対応をするために・・・誤嚥性肺炎の回避につながる⇒地域勉強会開催
3)急性期を過ぎたリハをどういうかたちで継続できるか?
訪問リハのこと、通院リハのこと
話題1:花の谷クリニック
リハビリと爪のケアの講演会開催
2月28日 PTによる講演会 (メールにて発信済み)
話題2:ALSに対するあるいは緩和ケアとしてのリハビリ治療について
目的はADLの改善というより、ADLの低下をなるべく遅らせること
⇒終了はなく、慢性期の長期リハとなる。
話題3:回復期リハの状況
過疎地域医療の難しさがある⇒利便性を考えた方法の構築が必要通院リハは3か月(医師の判断による)デイサービスあるいはデイケアでリハビリに力をいれている事業者情報がほしい。通所リハには送迎の交通手段が必要
※4月から介護報酬の改定あり⇒時間単位の変更がある(確認を!)