日時: 2009年5月19日19:00〜21:30
場所: 亀田ファミリークリニック館山
幹事: 伊藤かおる
テーマ:
1)亀田ファミリークリニック館山紹介
2)安房地域以外の医療連携の行っている地区での研修報告
3)富山国保病院での新型インフルエンザへの取り組み状況
4)口腔ケア勉強会のおしらせ
出席者:(順不同・敬称略)
岡田・伊藤・小宮山・織田・平 (亀田ファミリークリニック)、鈴木・伊藤 (南房総市立富山 国保病院)、関・伊藤・大塚・須鎌 (鴨川市立国保病院)、小橋 (松戸市立病院)、岩部(館山病院)、田中(七浦診療所)、佐々木・竹田・滝本・高尾 (佐々木歯科・口腔顎顔面クリニック)、関根・蔵本 (亀田総合病院)、松永 (松永医院)、伊藤・安 (花の谷クリニック)、綿引・滝沢・小宮・渡辺・歯科スタッフ (KFCT歯科センター)
議事
1)亀田ファミリークリニック館山紹介
院長 岡田唯男
開院3周年を迎えました。
資料参照(亀田ファミリークリニック館山 KFCT)
(家庭医療クリニックの貢献とこれからの課題)
「地域に根ざしたかかりやすい医療(医療の質の向上を目指す)」
「家庭医の重要性について(家庭医療サービス)」
・標榜科:内科、小児科、皮膚科、産婦人科、リハビリテーション科、歯科、矯正歯科小児歯科、歯科口腔外科
・一般診療:年齢性別・臓器を問わない、家庭医療。女性の問題、メンタルヘルス、皮膚、筋骨格系小児科など実施
・特別外来:予防接種・小児健診。思春期外来。禁煙外来。母乳外来等
・リハビリセンター:運動器・呼吸器・脳血管
・透析センター、歯科センター、在宅診療、総合相談室、病児・病後児保育
現状:
・患者年齢の特徴は、10歳以下30%受診となっており、小児医療に貢献している。
・設備は、画像に関しては単純レントゲン撮影のみだが、本院(亀田クリニックと連携し、救急処置体制ができている。
・在宅部門は、医師による延べ訪問件数が年間で514件(2007年度)である
在宅死率は、53%、当院の特徴はがん患者の新規依頼率60%、臨時往診が全訪問診療数の21,5%を占めている
結語:
・IHN(医療提供の仕組み)の構築の視点、医療の質の視点、臓器専門医の負担軽減の視点からも家庭医という専門分野の医師を確保することは今後病院の生き残り、また差別化戦略として無視できない。
以後は、前述参考資料参照。
2)安房地域以外の医療連携の行っている地区での研修報告
亀田ファミリークリニック館山 小宮山学
報告連携システム
① 勝浦:わかしおネット
インターネット:わかしお医療ネットワーク
② 長崎:在宅Drネット
インターネット:長崎在宅Drネット
③ 尾道:医師会主導の在宅医療連携
インターネット:尾道医師会在宅主治医支援システム
④ 岡山:在宅緩和ケア連携
インターネット:緩和ケア岡山モデル
まとめ
地域連携及びネットワークに関しては、下記の事項が重要と考えられる。
① 顔の見える関係作り(ヒューマンネットワーク)が基本となる
② 地域特性を考える(人材・施設など)
③ 中心人物が継続的にかかわれる状況にあること
④ 多職種の参加が必要
⑤ ボランティア・医療職の積極的参加
⑥ データを蓄積し情報を発信することが必要
⑦ 情報連絡は簡単なインフラの使用が適切。
(セキュリティに関しては、通常のセキュリティシステムで対応)
3)富山国保病院での新型インフルエンザへの取り組み状況
富山国保病院 院長 鈴木孝徳
①感染病床4床で下記状況にて対応
発生初期 :軽い患者の入院治療(封じ込め対策)
パンでミック:重症患者の入院治療
感染病床以外の療養病床、一般病床も使用する
発熱外来の設置:富山保健センターに設置予定
スタッフなどに関しては今後の課題
②流れ
保健所より依頼⇒患者情報
別玄関にて入院(個室外来にて診察⇒入院施設へ)
③設備
1 ハード(病棟整備):感染症病棟の整備
酸素吸引整備、PPE整備、薬剤の在庫、
検査キットの備蓄
2 ソフト :PPEの着脱研修、レスピレーターの勉強会
患者の受入シミュレーション
④注意点
・手洗いの励行
・熱発者への対応
・簡易検査陽性者(A型+)は、PCR検査が必要
・発熱外来は各地区に1箇所設置予定(流動的)
館山メディアセンター(文化ホール近くの生涯大学敷地内に設置予定?)
・院内対策による感染防止が必要
・現状、手洗いとサージカルマスク使用が適切
⑤ 近隣状況
・現在、インフルエンザB型が主流
・各医療機関の対応は、国及び保健所の指示(問診状況など)に従うことしかできない
4)口腔ケア勉強会のおしらせ
「口腔ケア講習会」
日時 6月12日(金)
19:00~21:00
場所 佐々木歯科口腔外科