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在宅・介護での感染対策(COVID-19)

COVID-19感染症が国内で拡大する中、現時点で安房地域ではまだほとんど発症はない状況が続いています。しかし、国内他地域では施設内感染やスタッフの感染が起きており、高齢者の多い当地域では、ひとたび感染症が拡がれば多大な影響を受けることが予想されます。

安房地域内の在宅医療・介護事業関係者の有志で”安房在宅ケアネットワーク”としてWeb会議を行い、事業所ごとの対策や課題の共有や、感染拡大に対する備え、どのように利用者やスタッフを守っていくのか、などの意見交換を行っています。その中で、在宅医療・介護の場面での感染対策についてまとめた資料を作成したものを公開・共有します。地域の有志でまとめた内容であり、わかりにくい点や不十分な点があるかもしれませんが、各施設で参考にしていただければ幸いです。

COVID-19在宅・介護での感染対策0429(PDFファイル)

なお、本資料では、主に全ての基本となる標準予防策について扱っています。COVID-19感染者を実際にケアする場合や、地域で感染者が増えている時期には追加の対策が必要ですのでご注意ください。しかし、標準予防策なくして追加の対策はあり得ません。医療機関や介護施設での手指衛生の遵守率は十分でないことは多くの研究によって示されており、手指衛生率改善の啓発活動は重要です。また、全ての在宅ケア・介護スタッフが標準予防策を良く理解することは重要だと考えます。厚生労働省の「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」等を参考に、場面ごとにわかりやすく例示を行いました。

また意見交換をする中で、介護・ケア場面でのPPE使用方法は、施設ごと・場面ごとにばらつきが大きいことがわかりました。ある場面ではほとんど使用していないが、ある場面では過剰に使用していることもあります。前述のマニュアルや感染症専門家の意見を参考に、標準予防策としてのPPEの使用方法の目安を提示しました。これらは絶対的なものではなく、PPEが不足する場合や、感染が蔓延している場合には、対策を適宜変えていくことが必要になります。感染が蔓延していない場合には、過剰な対策でPPEを浪費することはできれば避けたいものです。

本資料ついてご意見等がありましたら、本サイトのお問い合わせのページからご連絡ください。

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